世界に広がる高価な糞(珈琲の変)

ジャコウネコの糞からコーヒー「コピ・ルアク」

インドネシア語で「コピ」はコーヒー、「ルアク」は野生のジャコウネコの意味です。


ジャコウネコは、香料の原料として知られる霊猫香(れいびょうこう)を分泌する動物。

体内で豆を発酵させるという、その特殊な生成方法が独特な香りと味わいを生み、

なかなか手に入らない幻のコーヒーとして売買されております。


ジャコウネコが食べるコーヒーの実のうち、消化されずに排出される豆の部分を集めて焙煎します。

ジャコウネコは、完熟したコーヒーの実しか食べません。選別して食べているのです。


同国内で一杯8ドル(約670円)、国外では50ドル(約4200円)という高級品なのです。


象の糞からコーヒー『ブラック・アイボリー・ブレンド』

世界で一番高価な幻のコーヒーは何でしょうか?

―コーヒー通の人は、『コピ・ルアク』と答えますよね!

ジャコウネコの糞から採れるこのインドネシア産のコーヒーは、産出量が少なく、世界で一番高価だった。


しかし、それよりもさらに、希少で高価なコーヒーが存在しました。


それはタイの象の糞から採れるコーヒー『ブラック・アイボリー・ブレンド』。

価格:1杯50ドル(約4,000円)、1kgあたり1,100ドル(約88,000円)と超高級品です!


猿の糞からコーヒー「モンキーコーヒー」

世界三大幻の珍コーヒー。サルの排泄物の中から取り出したコーヒー豆です。



タヌキの糞からコーヒー「タヌキコーヒー」

ベトナムでは完熟した豆から作るコーヒ―が上質とされ、豆が完全に熟すのを待っていました。

ある夜、森に住むタヌキが収穫するはずの完熟したコーヒー豆を食べ尽くしてしまいました。

そんな時、その農家に大切なお客さんが。しかし美味しいコーヒーを出そうにもタヌキに豆を食べられて出すことができません。


そこでその農家のご主人は仕方なく、タヌキのした糞の中から豆を取り出してきれいに洗って焙煎し、お客さんにコーヒーをおもてなししたのです。(コーヒー豆は消化されない。)

そのお客さんは「こんなおいしいコーヒーを飲んだことがない!」と大変喜んだそうです。


番外編:パンダの糞からお茶

中国四川省の雅安市で、ジャイアントパンダのふんを肥料に使ったオーガニック緑茶の栽培が行われています。

同省の起業家An Yanshiさん(41)は近くのパンダ飼育センターから大量のふんを調達。

50グラム入りの茶葉を2万2000元(約29万円)で販売しました。

計算すると1杯あたり約1万6000円となり、Anさんは世界一高いお茶になると話しているそうです。